『咬合・咀嚼が創る健康長寿』

  『食べることは生きること』噛むことは栄養補給・・・それだけではない!!

 

       軟らかくて咀嚼回数が少ないファーストフードや健康補助食品の多量摂取、朝食の欠食などによる不十分な咀嚼は、激変した社会環境を背景として健康に多大な影響を及ぼしている。一方、近年の研究では、食の文化に基づいた歯応えと風味がある食物の十分な咀嚼は、心身の成長の促進、脳の活性化とリラックス作用、食物の発がん物質の発がん性の減弱、活性酸素の消去、肥満の抑制、糖尿病治療効果の向上、運動機能の向上、骨粗鬆化の抑制、脳の損傷や老化のリハビリテーション効果などにつながることが確認または示唆されている。また、この前提条件として、健全な咬合の必要性が強調されている。今後の健康、医療、福祉を展望すると、歯科臨床が主な目的とする咀嚼機能の回復とその維持は不可欠である。

 科学的根拠に基づいた歯科治療が実施されるためには、咀嚼機能の診断の確立とその呈示とともに、医学、栄養学、薬学、理工学などとの密に連携した研究と臨床の推進が必須であり、特に広範な領域を専門とする歯科医師の担う役割は重大である。

 

 当研究所は日本歯科大学生命歯学部客員教授、明海大学臨床教授 上濱 正先生を中心に、噛める、飲み込めるなど口腔の本来の機能を回復すること、維持することの大切さ、それに伴う脳の活性化を再認識した歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士が集まり、解剖学、生理学、生化学や栄養学などの最新で且つ実際に役立つ研究成果を勉強し、日常の診療に取り入れています。

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